AIとコロナは「令和維新」!? ②

AIとコロナは「令和維新」!?①

の続きです。

江戸時代に特権階級だった武士。

そして、高度経済成長期からの働き方の恩恵を受けてきた昭和的価値観のサラリーマンや経営者。

一見すると彼らに共通点など全くなさそうですが、それぞれ時代の激動期においての状況は、立ち位置が似ています。

 まず、明治維新において武士は幕府がなくなったため「武士」から「士族」へと肩書きが変わり、「武士たるもの」などの台詞に代表されていたような誇り高きアイデンティティが完全に崩壊してしまいました。

「武士に向かって何事だ!」という台詞も「いやもう武士いないし笑、だからなに?」と返されてしまったことでしょう。武士として一定の既得権を得ていた彼らは、一気に「平等」という実力主義の世界へと巻きこまれたのです。 

 ここで令和に時代を戻しましょう。現代では働くことに対する考え方が大きく変わり、若者が頑張るのは「会社のため」ではなく「自分のため」であり、キャリアップのための転職は当たり前、「終身雇用」や「年功序列」などの言葉はもはや化石と化して博物館にでも飾ってありそうな勢いです。

「上司に向かって何事だ!」という台詞を吐いたら、パワハラ扱いで即刻人事部行きとなるだけでなく、部下からの信頼を得られないため仕事の成果があがらず、最終的には「困った人」扱いとなるでしょう。

 そのような「困った人」を置いておく余裕はこれからの時代の企業にはないと考えます。つい先日、サントリーの新浪社長が「45歳定年制」を述べたことに表されているように、これからますます能力本位の社会となっていくことは容易に想像ができます。

非情に厳しい現実が訪れると思うと恐怖と悲しみを禁じえません。
ですが時代の流れには逆らえません。

 ここでまた話を明治維新に戻して、時代の流れに逆らえなかった武士たちは具体的にはどうなったのでしょう。

その後の彼らの末路は様々でしたが、明治政府に役人として登用された士族は全体の16%ほどに過ぎず、中には起業をする者もいたものの「士族の商売」という言葉通り、多くが失敗に終わり「没落士族」となってしまったそうです。

また農業へと、転身したものも多くいましたがそれまでとは全く違う仕事で苦悩した士族が多数いたとのことです。

 彼らの既得権は、大政奉還を果たした1867年から西南戦争終結の1877年までの間の10年ほどをかけて段階的に廃止されていきましたが、わずか10年間で、当時人口の7%を占めていた武士たち全員のリストラが完遂してしまったわけです。

260年間続いたシステムがわずか10年でなくなったことを考えると、戦後から現在までの75年ほどの間に確立したシステムは、明治期とはくらべものにならないスピード感を増して変化する現代においてはもっと早いペースで変わる可能性が高いでしょう。

またまた長くなってしまったので③に続きます。

もうしばらくおつきあいお願いします。


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この記事を書いた人

28歳の時に保育園経営者として独立。
保育園時代は陰で「パワハラ大王」と呼ばれ、従業員との関係性やチームビルディングに苦しむ。そこから自分の在り方を変えるとともに、組織の心理的安全性を高める取り組みを進めた結果、劇的な組織風土の改善に成功する。

心理的安全性の仕組化を社内で構築して、会社のシステム化に成功。3年間で売り上げ5倍、従業員数3倍以上を心理的安全性を高めながら成功。その後会社を教育系上場企業に譲渡する。

現在は「本音で話せる」をテーマに、心理的安全性や組織風土改善の教育、指導を実践している。

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