若手・女性人材を活躍に導く心理的安全性の高め方 ④

2 組織のデトックスを促す vol2

 前回、心理的安全性を高めて、企業の組織風土を健全な新陳代謝が起こる状態にして、若手や女性 人材の活躍を導きましょうというお話をしました。今回はその続きです。

 なぜ心理的安全性を高めると、 企業の健全な新陳代謝を促せるのか?

 それは、心理的安全性を高める行動が組織のデトックスを促すからです。デトックスとは人体でいえば、体内の毒素や老廃物の 排出を促して、新陳代謝を高めることです。毒素や老廃物などが体外に排出されると体はすっきりした感覚を得ます。例えば、何か運動をしていっぱい汗をかいた後の爽快感などが挙げられます。

 では組織でのデトックスの場合はどうでしょう?

新陳代謝を起こす

 仮に人間関係のトラブルが多く、空気が重いチームがあったとしましょう。この状態は非常に良くないのですが、慣れてしまうとあまり違和感を抱かなくなってしまいます。 この空気が重い状態を招いている原因が仮にチームのリーダーだったとします。そのリーダーが何かしらの理由で変わったとしましょう。

 そうするとそのチームの空気感が軽くなり、すっきりした雰囲気になります。それが組織のデトックスが起こったという感覚です。

 これは仮定の話ですが、チームのリーダーやメンバー構成が変化して今までの空気とはガラッと変わったみたいな経験はありませんでしょうか?この場合は受動的要因による変化ですが、心理的安全性を高めることでデトックスを能動的に起こすことができます。デトックスすると、チームが本来あるべき健全な状態に近づくので、今までの状態の違和感に気づきます。

 要は、「なんかこのチー ムっておかしくない?」と感じることです。もしくはそのおかしさの原因に気づきます。そうすると、この状態を良い方向にするべく行動を起こそうとします。その行動内容は心理的安全性を高める行動と結びついています。結果、心理的安全性を高めるとチームのデトックスが進むということになります。

 次回、私自身に起こった事例で説明します。少し長くなってしまったので⑤に続きます。

→若手・女性人材を活躍に導く心理的安全性の高め方⑤に続く

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この記事を書いた人

28歳の時に保育園経営者として独立。
保育園時代は陰で「パワハラ大王」と呼ばれ、従業員との関係性やチームビルディングに苦しむ。そこから自分の在り方を変えるとともに、組織の心理的安全性を高める取り組みを進めた結果、劇的な組織風土の改善に成功する。

心理的安全性の仕組化を社内で構築して、会社のシステム化に成功。3年間で売り上げ5倍、従業員数3倍以上を心理的安全性を高めながら成功。その後会社を教育系上場企業に譲渡する。

現在は「本音で話せる」をテーマに、心理的安全性や組織風土改善の教育、指導を実践している。

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